ヨネックス・カーボネックスとFUJI・SLエリート、インプレッション

 昨日、ヨネックス・カーボネックスの試乗をしてきました。比較するために、当店の試乗車であるFUJI・SLエリートも一緒に持ち込み、ホイールを交換しながらインプレッションしてみました。

まずカーボネックスにはメインパーツとしてデュラエース9100。ホイールはデュラエース9000 C24が履かせてあります。乗り出してまず感じるのは重量的な軽さ。なんせ完成重量がペダルを付けて6.5kg。とうぜん反発力のある高剛性のカーボンを使用しているので、軽くて反発力があり、走り出しも当然軽い。しかしながら身体に優しいショック吸収性が兼ね備えているのが大きな特徴と言える。この軽さならレーシーなフレームでありながら、100km以上のロングライドにも身体に与えるダメージも少ない。
ただその効果もホイールの影響も少なくないと思い、今度はホイールをプロファイルデザインのトゥエンティフォー38のホイールに履き替えて試乗すると、想像していた通りに若干硬く感じるようになり、そのぶん加速でダンシングすると、硬く進んで行く。と言ってデュラエース9000 C24だと加速しない訳でもない。フレームのしなる様な反発とホイールの軽さがマッチして気持ち良く加速してくれるので、これも捨てがたい。ただ平地の巡航性になると、やはり少し硬めで、リム幅が広くリムハイトが少しだけ高いホイールの方が良さそうだ。

 今度はFUJI・SLエリートに乗り換えてみた。メインパーツは同じくデュラエース9100。ホイールはプロファイルデザインのトゥエンティフォー38。これまたペダルを付けた完成車重量が6.5kg。カーボネックスの試乗車のトップチューブが535mm。SLエリートのトップチューブが530mmと、若干ジオメトリーの違いはあるものの、ほぼ同じサイズなので、乗り比べるには最高の組み合わせ。
 SLエリートの方は、カーボネックスに比べるとダウンチューブが若干太めなので、乗った感じもカーボネックスよりも硬く感じ、反発力はあまり感じない。ホイールも硬いので、硬く進む感じで、平地から登りまでオールラウンドに走ってくれるバイクに仕上がっている。
 
 ヨネックスのバイクには今回試乗した、カーボネックスとカーボネックスHRの2タイプがある。プロチームであるキナンサイクリングは、剛性の高いカーボネックスHRをメインに使用しているとのこと、しかしプロでない一般のサイクリストにはそこまでの剛性は必要ないみたいで、一般にはカーボネックスの方が人気あるそうである。
 これがもし自分が現役バリバリだったらカーボネックスHRを推したと思うけど、現役を辞めて一サイクリストとなった今は自分もやはりカーボネックスをお勧めしますね。