加齢と戦うトライアスリート

今日は長年指導させて頂いている、東京のトライアスリート、Sさんがパーソナルレッスンに那須までに来て頂きました。
Sさんには毎月のMSLパーソナルプログラムを提供し始めて、もう10年以上にもなります。
その間、年に1度くらいの頻度で那須に来てくれて、パーソナルレッスンをさせて頂いています。

Sさんの年齢は現在76歳。私が指導を始めたのは65歳くらいからだったと思います。
この10年間、大きな故障もなく、ほぼ毎年アイアンマンの予選レースに参加されて、ハワイの権利も獲得されてきました。
ただここ2年ほどは予選レースでも、制限時間にあまり余裕がなくなってきて、ハワイでは2年連続、完走を果たせていません。

本人もハワイをもう一度完走するまでは、諦めきれない様子です。
その希望を叶えてあげるためにも、私も出来るだけのことをやって来たつもりですが、加齢とともに徐々に力が落ちているのも事実です。
具体的には股関節の可動域が狭まっている感じがします。
ランの練習ではその為にランジウォークをやらせたり、骨に乗る精度を高めるために、片足スクワットをやらしたりしました。
最初は小さな動きだったのが、徐々に大きくなり、骨に乗る精度が悪かったのが良くなってきました。
この先も、形や回数を求めるのではなく、良い感覚を優先させて頂ければと思います。

バイクはペダリングのときに、太ももの前の筋肉を使う比率が高かったので、サドルの高さ、ハンドルの高さなど調整して、太ももの前の筋肉を使う比率を下げて、その分、お尻や太ももの後ろの筋肉を使う比率を高める指導をしました。
バイクも今日、指導したことが、実際のロードでも活かされて、更にはレースでも活かすことが出来るようになれば、ハワイの完走も必ず出来るはずです。

まずは6月のケアンズでハワイの出場権獲得を目指されます。