心拍トレーニング

トレーニング

自分が心拍計を始めて使ったのが1987年の年でした。
まだ世界的にも心拍計の存在があまり知られてはおらず、ポラールというブランドもまだ出来ていませんでした。

1987年の4月に行われた、宮古島トライアスロン大会で、4位に入った私は幸運にもその年に、日本トライアスロン協会主催のアメリカ合宿のメンバーと選ばれて、コロラド州ボウルダーに10日間の合宿に参加する機会を得たのでした。
その合宿期間中に、紹介されたのがフィンランドの陸上コーチでそのコーチが選手に心拍計を付けて走らせていたのでした。
興味を示した私に「欲しいか?」と聞いてきて「是非欲しいです」と即答したら、100ドルで売ってくれたのでした。
だから私は自称「日本で最初に心拍計を使った男」と言ってます。

当時からトレーニング機器に関しては投資を惜しまない私は、これまで使いつぶした心拍計は100個ではきかないでしょう。
ただ時代とともに付加機能が増えすぎて、58歳の自分には使いこなせない機能が増えすぎて、着いて行けない感は否めません。

それはさておき、心拍計を使ったトレーニングは現役時代からずっと今まで続いていますし、コーチになった今でも、指導の中で強度指定をするさいは、常に心拍数を基準に強度の指示をしています。
つまり自分の現役選手時代、現在のコーチ業において、心拍管理の無いトレーニングはあり得ないくらいです。

その間に、乳酸測定器を買って、血中乳酸値と心拍数の関係を調べたりしてた時代もありましたし、今ではバイクもランもパワーが測れる時代になったので、心拍数以外にもその時のパワーを確認しながら、自分で走ったり、指導したりしています。
確かにパワーが測定できるようになったことで、今まで心拍数だけではペース配分の管理が出来なかったところが、パワーメーターの出現によって、よりペース配分がコントロールできるようになりました。

なので今では心拍トレーニングが古いイメージさえ与えるような雰囲気もありますが、やはり苦しさの度合いを知るには、心拍計が一番わかりやすいので、やはり距離やペース、パワーが分かっても、心拍計の存在が無くなることはないと考えます。

今では心拍も胸に付ける心拍ベルトだけではなく、手首でも測れるようになりました。
手首で測る方は簡単ではありますが、ただ正確性からすれば心拍ベルトにはかないません。

自分の場合、ランニングする場所は自宅から5km離れた運動公園まで車で移動して、そこで500m周回コースをグルグル回るのですが、そこに心拍ベルトを忘れたら、走る気分が萎えてしまいます。
時間があるときはわざわざ自宅に心拍ベルトを取りに帰るくらい、自分にとってはランニングシューズ、ウエアと同じくらい無くてはならないものになっています。

>> 宮塚英也スポーツ研究所のサイト
https://hidear.net/msl/
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