宮古島トライアスロンに向けた2月、3月のトレーニングを考えよう
先週のコラムのテーマは宮古島トライアスロンに向けた調整期間についてでしたが、今週は2月と3月のトレーニングについて触れてみたいと思います。
基本的な組み立ては、1カ月をほぼ4週間と考えると、3週間を頑張ってトレーニングして1週間リカバリーに充てる。それを2回繰り返すイメージで良いでしょう。
ではその頑張る3週間をどうトレーニングするか?
もちろん毎日ハードな練習をする必要はなく、1週間に5~6日ほど無理なくコンスタントに練習する事が大切です。
それがクリアできるのであれば、たまにトレーニング時間を長くしたり、少し強度を上げてみる程度でOKです。
このトレーニング理論の基本は、完走目的の人も上位を目指す人も同じ。入賞を狙うからといって、毎日毎日、長い距離をハードに取り組むものではありません。
レベルの高い低いは関係なく、自分がトレーニングできるキャパシティーを超えるような取り組みはしない方が良いのです。
そうしないとオーバートレーニングに陥ってしまい、頑張ったわりには期待した結果が出ないということが起きてしまいます。
それと練習メニューは距離をあまり気にせず時間で考えたほうが良いでしょう。
たとえばバイクのレベルの高い人は30kmの距離を1時間で走れるでしょうが、それよりもレベルの低い人は1時間半かかるかもしれません。
この場合、結果的にレベルの低い人のほうが多くトレーニングしたことになります(つまり負担が高い)。1時間で30kmを走るレベルの高い人と同じ効果を目指すならば、1時間で20km走るトレーニングで良いのです。
たとえば「今日は平均時速30kmで50kmのコースを走れた」など、とにかく速く走ることを目的にする人も多いようですが、それでは無理にスピードを上げてしまいがちになります。
そうではなく「今日はいつもと同じように50km走ったけど、1カ月前より平均時速が1km速くなっていた」というのが理想なのです。
つまり、頑張ってスピードを上げることを目的にバイクライドするのではなく、楽に乗れるようになることを目的に練習すべきだということ。
以上が私から宮古島トライアスロン出場者に向けての2月、3月のトレーニングアドバイスです。
参加される選手の皆さん、これからの時期はオーバートレーニングに陥らないようにしっかりメニューを管理しましょう。さらには4月に無理な追い込みを行わず、4月14日の本番にベストの体調で臨めるよう調整してください。