【宮塚コラム】宮古島トライアスロンまで1カ月半。そのトレーニングの取り組み方
宮古島トライアスロンまであと1カ月半ほどになりました。過去3年、宮古島大会はコロナ禍の影響で行われていなかったので、実に4年ぶりの開催。本当に待ちに待ったレースとなります。
昨年12月の参加者の発表以降、宮古島トライアスロンに出場する人の多くが順調にトレーニングを積んできていることと思います。そして本番が近づいてきて、さらに気合が入っているのではないでしょうか。
そこで、このコラムでは目標としたレースに向け、残り1カ月半前からのトレーニングの取り組み方を紹介しましょう。
本格シーズンを前にしたこの時期、「残り1カ月半でどのようなトレーニングを行うのが良いのでしょうか?」と質問を受けることが多いのですが、一概には示せないのが実情です。
その人が今までにどのくらい練習してきたか? もともとの体力レベルは? それらを踏まえた上で、どれほどのトレーニングをこなせる身体の器をもっているか? などでアドバイスは違ってきます。さらには全員が全員、予定どおりに練習が積めているわけではないと思います。
そこで3つのパターンに分け、それぞれでのポイントを説明しましょう。
(1)まず、ここまである程度順調に練習してきたけれども、特別トレーニング量を増やしたわけではなく、疲れもさほど感じていないという人。
このパターンの人は残り45日のうち、最初の1カ月はこれまでよりも頑張って練習量を増やしましょう。そして1カ月後から通常のトレーニングに戻し、最後の1週間は調整のために練習量を減らして本番に備える。以上を基本として、メニューを組み立てるようにします。
(2)次に仕事やケガなどによって、予定していたトレーニングが全然できなかったという人。具体例として1週間の練習時間の平均が5時間未満の人について。
その場合、一気にトレーニング量を増やすと、故障やオーバーワークに陥るおそれがあるので、注意しながら練習量を増やし、一週間に合計5~6時間を目指しましょう。レース前のトレーニング調整はそれほど必要ありません。
(3)最後は目標レースに向けて過去になく充実したトレーニングを積めていて、少し疲れを感じているという人。
このケースは、これから1カ月半のトレーニングが非常に難しくなります。しっかり練習できている分、身体に疲労がたまっているからです。
その場合、レースの3週間前に強化トレーニング期間を終え、その後、リカバリーと調整のために徐々に練習量を落としていきましょう。そうしないとレースまでに疲れが抜けきらず、本番で力を発揮できない可能性が高まってしまいます。
レース1週間前までハードなトレーニングをこなし、残り1週間を調整期間に充てる。しかし、実際には疲れが抜けきっておらず、調子がまだ上がらないまま(疲れた状態で)レースに臨んでしまうというケースは多く見られます。
言い換えれば、これまでしっかりトレーニングが積めた人であればあるほど注意が必要で、レース3週間前からはしっかり疲れをとるための準備が必要。その後、調子が上向きになった状態でレースを迎えられるようにするのです。
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