宮古島トライアスロンの調整期間を今から考えよう
今年の宮古島トライアスロンに出場されるトライアスリートの皆さんは、4月14日のレースに向けてトレーニングを頑張られていると思います。
一方で「本番までまだまだ時間がある」と思っていたら、もう3カ月を切っているといった気持ちの人もいるのではないでしょうか。
実際のところ、本格的な強化トレーニングができるのは3月の後半までと考えると、実質的な強化期間はあと2カ月しかないことになります。
ここでアドバイスしておきたいのは、これからの2月と3月にどのようなトレーニングを行えば良いかと言う前に、まず4月の過ごし方を考えておくことが大切だということ。
4月に入ったらレースまでちょうど2週間。この期間は調整トレーニングになり2月、3月のような長い距離や時間、強度の高いトレーニングは控えて、しっかり調子を上げて行くことが必要になります。
選手心理からみても、できるだけ大会直前までハードなトレーニングを行い、レース1週間前から疲れをとれば本番はバッチリだと考える人が多いようです。
また、そうすることで安心感も得られるでしょう。
一方で、仮にレース2週間前、あるいは3週間前からトレーニング量を落とすと、せっかく仕上げてきたパフォーマンのスレベルが落ちてしまうのでは? と不安になるトライアスリートも多いのではないでしょうか。
全く練習ができていない人ならば別ですが、ある程度鍛錬してきた人ならば2週間や3週間の間、多少トレーニング量や強度が落ちてもパフォーマンスレベルが下がることはありません。
それよりも、これまでの練習で身体に蓄積された疲れをしっかりとり、フレッシュな状態で大会に臨む。こちらのほうが、疲れを残したままレースに出場するより何倍もメリットがあることを知っておくべきなのです。
仮にレース1週間前までハードトレーニングに取り組み、そのあと疲れをとろうとしても、人間の身体は1週間トレーニング量を落とした程度では、芯の疲れは解消できません。逆にハードな練習の疲れが表に出て来てしまい、調子が上向いて来るのはその先、さらに1週間以上経たないと望んだパフォーマンスは発揮できないのです。
この鉄則を胸に、やるべきトレーニングは2月、3月でしっかりこなしておくことが重要になります。